2015年03月27日

2014年 年度賞 入賞・入席作品


2014年度賞
総評 山崎 友也


このクラブの趣旨にもあるとおり、
車両が主役である必要もなく、
むしろ車両が写っていない、
そんな鉄道写真が数多く集まりました。
「れいるうぇいず」も設立から四年目を迎え、
会員たちの切磋琢磨するようすが作品から伝わってきて、
嬉しくも感じました。
そのなかでも今回選ばせていただいた作品は
視点や撮り方に工夫が垣間見られ、
ひと味違う鉄道写真ではなかったでしょうか。




2014年最優秀賞 「激雪」 齊藤 誠

最優秀賞_齊藤誠_激雪.jpg

踏切の照明に照らされたなか、
もうもうと降り注ぐ雪のようすを見事に捉えています。
下から見上げたことで
落ちてくるさまがよりいっそうハッキリと分かり、
凄みすら感じます。
まさにボクがこの冬パクリたいNO.1の作品でした。
努力と苦労にも敬意を表します。




第一席 「光と影」 窪田 稔

第1席_窪田稔_光と影.jpg

日本の鉄道風景写真、特に新幹線に関しては
既発表の場所以外ほとんど撮るところはないのだと思います。
そうするとありふれた場所でどう個性を出すか、
すなわちどう感じるかなのだと思います。
恐らくこの場所もいつものあそこだと思いますが、
川のきらめきに惹かれ、
それのみを活かそうとした
大胆な露出ワークが良かったと思います。




第二席 「四万十のお客さん」 中村 真理

第2席_中村真理_四万十のお客さん.jpg

鉄道写真において
必ずしも鉄道車両にピントを合わせる必要はありません。
主題である必要もないのです。
そんな定義を見事に表現しているのがこちらの作品です。
主題の蝶々にここまで寄ってもよく逃げてくれませんでしたね。
おかげで迫力も華やかさも充分伝わってきます。




第三席 「ひつじ雲の朝」 市川 健一郎

第3席_市川健一郎_ひつじ雲の朝.jpg

シルエットの写真というのは、
列車の奥が空で抜けていないと意味がありません。
そう考えるとこの構図を作るのにはなかなか勇気がいったと思います。
加えてこの雲の素晴らしさです。
テクニックと自然現象が上手く組み合わさった秀作ですね。




第四席 「霧に浮かぶ」 浜野 博之

第4席_浜野博之_霧に浮かぶ.jpg

こちらの自然を相手に、見事に操って捉えた作品です。
この場所でこのように車両が輝くのは
一年の間でホンの数日しかないからです。
そこへ霧が湧いてくれたおかげで、
淡いイメージになり幻想感も増しました。
可能な限り列車を小さくできればさらに良かったと思います。




第五席 「白蛇あらわる」 木村 正一

第5席_木村正一_.jpg

いつも見慣れている光景でも、
実は見逃してしまっていることって多いものです。
そこに気づくかどうかが写真のセンスでもあると思います。
あとはこのように「ゆりかもめ」がやってくるまで待つ忍耐力が加われば、
人の心を動かす作品になることは間違いないでしょう。




第六席 「朝日に照らされて」 遠藤 真一

第6席_遠藤真一_.jpg
北海道や海外のような大自然が広がっていなくても、
印象的な風景写真は撮れるということを実証してくれました。
ポイントはやはり列車側面の輝きですね。
この瞬間が撮れるのも年に数日しかないことを考えると、
写真って本当に一期一会なのだと思い知らされます。




第七席 「小さい秋み〜つけた」 山川 健一

第7席_山川健一_.jpg

手前にある花や葉っぱにピントを合わせ、
列車をアウトフォーカスする手法はよく用いられます。
しかしその主題をスローシャッターでブラす
という発想は思いもつきませんでした。
そのあたりが感性なのでしょう。
水彩画のような仕上がりにとても心を奪われます。




第八席 「Galaxy」 吉田 靖子

第8席_吉田靖子_.jpg

窓や鏡などの反射もスナップでは良い材料になりますね。
ただし作品性を高めようとするならば、
さらにそれにプラスアルファが必要になります。
こちらは夜という要素を加えて色的な効果を加えたおかげで、
近未来的な一枚になりましたね。




第九席 「万感の春を行く」 福田 光昭

第9席_福田光昭_.jpg

列車をスローシャッターでブラして鉄道感を薄めているために、
これだけの車両の大きさがありつつも
枝垂れ桜の存在の方が勝っています。
惜しいのはホワイトバランスを「日陰」か「くもり」にしているため、
写真全体が黄色みを帯びていることですね。
ここは素直に「太陽光」で撮るべきだったと思います。






次   点


堀内 敦彦

清水  隆



posted by CPCれいるうぇいず at 12:43| 日記

2015年02月19日

第18回例会(12/21実施)入席作品【テーマ:夕暮れ】


テーマ : 夕暮れ
総評 山崎 友也


今回のテーマはみなさん自身が決めた訳ですが、
自分で自分の首を絞めてしまいましたね。
すなわち、普通に働いている人は土日しか
このテーマの写真を撮れないですものね! 
特に晴れていても曇っていても
夕暮れ時に撮れば良いのですが、
そんななか夕方の太陽を上手く利用した作品が目立ちました。
光を使いこなすことがすなわち写真を制するということですね。




第一席  堀内 敦彦
「夕暮れ軌道」

審査用_堀内敦彦_夕暮れ軌道.JPG

普通なら列車にピントをあわせてしまいがちですが、
手前のススキに焦点を絞った狙いが良かったです。
おかげで沈みゆく太陽の光を穂が受けて、
赤く光り輝いています。
列車も日没前の絶好のタイミングで来てくれ、
完璧な作品に仕上がりましたね。
素晴らしいです。




第二席  市川 健一郎
「誰そかれ」

審査用_市川健一郎_誰そかれ.JPG

大きなアーチが画面の半分以上を占めており
迫力を感じさせる構図にしているので、
そもそもアーチ橋に何かポイントを求めていたのでしょうが、
それにしても抜群の位置に人が歩いてくれましたね。
運も味方につけた情緒ある作品ですね。




第三席  尾野  靖
「帰宅」

審査用_尾野靖_帰宅.jpg

冬の澄んだ夕焼け空の茜色と
大型高層ビル群に灯る灯りとがマッチして
良い雰囲気を醸しだしています。
このような情景を見ると都会なのにどこか郷愁感を覚えますね。
ゆりかもめを画面にホンの少ししか取り入れない構図も見事でした。




第四席  伊藤  幹
「それぞれの休日」

審査用_伊藤幹_それぞれの休日.JPG

ヤラセかと見間違うほどの絶妙な人の配置になっていて、
こんな偶然があるのかと驚いてしまうほどです。
海と列車を絡める定番ポイントですが、
あえて人をメインとしたスナップを狙ったところが
ラッキーを呼び込みましたね。




第五席  固山 敏行
「スポットライト」

審査用_固山敏行_スポットライト.JPG


ただの夕暮れの俯瞰写真では面白くありませんが、
こちら作品のポイントは列車の先頭部が太陽の光を浴びて
反射していることに尽きます。
構図も無駄がなくて良いと思いますが、
個人的にはもう少し露出を絞っても良かったのではと思います。




第六席  吉田 靖子
「返照」

審査用_吉田靖子_返照.jpg

沈みゆく太陽は結構な速さで動くので、
あっという間に位置が変わってしまいます。
ということはこのような反射は
せいぜい列車1本か2本撮れればというところでしょう。
そのわずかなチャンスを逃さずに上手く捉えましたね。
車両の質感もよく表現できています。




次  点

窪田  稔

山川健一

藤井  修


posted by CPCれいるうぇいず at 08:33| 日記

2015年01月07日

2014年 秋の撮影会(11月15日・16日実施)入席作品


【 撮影場所  :  大井川鉄道 】
総評  山崎友也


今回の撮影会はローカル線にも関わらず
蒸気機関車に元大手私鉄電車、トロッコ列車にアプト式機関車、
そして駅という具合に非常に被写体がバラエティに富んでいました。
鉄道の王道をいく車両写真や風景写真にも
それなりに素晴らしい作品が多かったのですが、
そこはやはり我が「れいるうぇいず」はそれだけではない視点を持って
挑んで欲しい意味も込めて選ばせていただきました。
逆に言うと、ちょっとバリ鉄の作品が目立っていましたが、
それは皆さん鉄分が濃いということでしょうか。
気持ちは分かりますが、
もう少し幅広い視野を持って鉄道を見つめて欲しいと思います。





第一席  福田 光昭
「秋の気配」

1席.jpg

赤く色づいた紅葉にピントを合わせ、
車両をアウトフォーカスさせた勇気が勝りましたね。
列車ピントの写真が多いなか、ひときわ目立った存在でした。
また機関車にも同じ赤色が入っていたところが、
全体的な雰囲気を損なうことなく
同トーンでまとめられて良かったと思います。




第二席  駒崎 洋介
「爆煙」

2席.jpg

普通この構図は選びませんが、
条件があまりにも良すぎて二席に推してしまいました。
追い風で自身の吐く煙が前に流れた後の出発だったため、
まるでもやの中を驀進しているように写っています。
狙って撮れるものではなく、
良いチャンスを本当にものにしましたね。




第三席  大野 康晴
「秋の写し絵」

4席.jpg

どの反射がどう写っているのか分からないくらいで、
それがまた面白い効果になっています。
ホンの少しでもタネあかし的なものが観る側に分かれば、
もっと上にいけたかと思うと、そこだけがちょっと残念でしたね。




第四席 山川 健一
「SL日和」

3席.jpg

太陽を上手く利用して車体に反射させているだけではなく、
露出を絞ってアンダー目に仕上げているのが印象的ですね。
また煙りも運良く吐いてくれたので、
SLのイメージ写真としては
かなり非の打ち所がない表現になっています。



第五席  齊藤  誠
「穏やかに」

5席.jpg

季節感を取り入れた風景写真が多かったなか、
川面を主役としてアピールして雄大な広がりを出しています。
川の青と鉄橋の赤とのコントラストもきれいで、
まるで昭和の一コマのような雰囲気すら漂っています。




第六席  堀内 敦彦
「また会いましょう!」

6席.jpg

やはり列車を主題に捉えた作品の多いなか、
人に寄った数少ない作品の一つでした。
助士も撮られることをOKとしないと
ここまでのポーズは取ってくれない訳で、
そういう意味からも作者の朗らかさが伝わってくるようです。






次点

中村 真理
「秋晴れの快走」

次点1.jpg




野村 一也
「はじめてのSL」

次点2.jpg



posted by CPCれいるうぇいず at 00:21| 日記