2015年05月21日

第20回例会(4/12実施)入席作品【テーマ:踏切】


テーマ : 踏切
総評 山崎 友也


今回は「踏切」という分かりやすいテーマだったせいか、
撮り方や場所など似通ったものが多く見られました。
また講師の影響なのか、夜間撮影もかなり多かったのが特徴でした。
結果的に入賞は夜間撮影が多くなってしまいましたが、
次点の人も含めてかなり上位は混戦でした。




第一席 「星が通ります」 河野信宏

審査用_河野信宏_ 星が通ります.jpg

本来踏切というものは列車が通るために
人や自動車を遮断するものです。
しかしこちらの作品は夜空を多く取り入れて星の軌跡を写し込み、
まるで踏切が星を通しているような絵になっています。
タイトルのセンスも抜群で、
申し訳ありませんが必ずパクらせてもらいたいと思います。





第二席 「光射す」 清水隆

審査用_清水隆_光射す.jpg

こちらも夜の踏切ですが、霧かもやがでているのでしょうか、
踏切を照らす灯りの色も加わって
とても神秘的な雰囲気です。
これでもし警報灯が赤く光っていたら、
そちらのイメージが強すぎてしまい、
この印象はかき消されたでしょう。
奥に光るライトが隠れる位置から撮ればさらに良かったと思います。





第三席 「春感cross」 服部禎仁

審査用_服部禎仁_春感cross.jpg

満開の桜をみながら踏切を走る列車。
この作品の素晴らしいのは、
なんと言っても絶好のタイミングでシャッターが切れたことですね。
女性が二人、最高の位置に座ってくれています。
手前側の窓にも桜の花が反射し、
まさに春を感じさせる一枚となっています。





第四席 「春宵」 齊藤誠

審査用_齊藤誠_春宵.jpg

こちらも桜の作品で満開の花がメインとなっていますが、
周りが暗いためにしっかりと赤い警報灯が目立ち、
踏切の存在感も負けていません。
さらにシャッターを切って列車を光跡にする位置も抜群で、
かなり質の高い作品に仕上がっています。





第五席 「雪の奥信濃」 山川健一

審査用_山川健一_雪の奥信濃.jpg

夜の写真が続きますが、
こちらは日没後で空はまだ真っ黒ではありません。
色がまだ残るわずかな時間帯を狙い、
警報機を印象づけています。
ただ新雪でなかったため、ちょっと雪の壁が黒ずんでいます。
唯一そこが残念でしたね。





第六席 「一風変わった遠足」 村田秀人

審査用_村田秀人_一風かわった遠足(2015.4).jpg

季節柄、桜の作品が続きますが、
こちらは列車でもなく踏切でも桜でもなく、
チビッコがメインとなっているところが他の作品と異なっています。
ピクチャースタイルのせいかちょっと色が濃いですが、
巡り会えた良いシーンを逃さずものにできて良かったですね。



次  点

窪田稔、 固山敏行、 安藤昌子、 

米沢朋英、 木村正一

posted by CPCれいるうぇいず at 01:00| 日記

2015年03月31日

第19回例会(2/21実施)入席作品【テーマ:駅舎】


テーマ : 駅舎
総評 山崎 友也


駅舎というテーマでいろいろな作品が集まりましたが、
駅だと分かりづらい作品が数点ありました。
写真的には良かっただけに惜しかったですね。
あと「舎」という文字があるので
建物のようすやたたずまいなどが要素として入っていると、
なお良かったと思います。
そう考えると今回の入選作は
かなりレベルが高かったのではないでしょうか。




第一席 「ぬくもり」 吉田靖子

審査用_吉田靖子_ぬくもり.jpg

イルミネーションを前ボケに入れて
道路を上手く隠しているとともに、
優しさや温かさも感じさせてくれますね。
それだけではなく、
駅舎内に人がいるのがポイントです。
この人たちのおかげで
写真により温もりや生活感も高まっています。
ログハウス調の駅舎のようすも分かり、
とても良い作品だと思います。




第二席 「みらいStation」 堀内敦彦

審査用_堀内敦彦_みらいStation.jpg

ほぼ線対称の構図に加え、
人の配置が抜群に良かったと思います。
なかなかこのシーンを狙って撮れるものではないと思います。
シャッター速度も遅くして列車をブラしているところ、
窓の隙間から駅名がのぞいているあたりなど、
非のつけようがないくらいに
完成された作品だと思います。




第三席 「駅長室」 浜野博之

審査用_浜野博之_駅長室.jpg

駅舎内の何気ないさまを何気なく切り取っただけですが、
雰囲気が素晴らしく良かったですね。
被写体にかなり助けられているところもありますが、
それを見つけて写したモン勝ちです。
もう少し「舎」の部分が出ていればバッチリだったと思います。




第四席 「ローカルイルミネーション」 河野信宏

審査用_河野信宏_ローカルイルミネーション.jpg

山あいの小さなかわいい駅舎のイルミネーションがきれいですね。
それが駅舎の窓ガラスに映り込んで華やかさも倍増されています。
空にまだ色が残る時間帯を狙ったところも良いですね。
ただ列車のライトが強すぎてそちらに目を奪われがちなので、
この場合バックショットの方が良かったかも知れません。




第五席 「天狗が住む駅」 中村真理

審査用_中村真理_天狗が住む駅_01.jpg

駅舎内に飾られた天狗がひときわ目を惹くとともに、
園児の飾り付けもカラフルでシンプルな木造駅舎に
鮮やかな彩りを添えてくれていますね。
そしてこちらの作品もそれを切り取るだけでなく、
やはり人が歩いてくれるまで待ったというところが勝因でした。
人が使ってこその駅ですものね。




第六席 「SL通過」 新田和仁

審査用_新田和仁_SL通過.jpg

昭和初期を感じさせるような古いたたずまいに、
これまた昭和を感じさせる蒸気機関車が
とてもマッチしていますね。
可能であればもっとシャッター速度を遅くして
SLをブラしたかったと思います。
ホワイトバランスもあえて「曇り」などにして、
ほのかにレトロ感を増長してあげるのも手でしたね。




次  点

工藤 治彦、 窪田 稔、 野間 秀郎



posted by CPCれいるうぇいず at 13:22| 日記

2015年03月27日

2014年 年度賞 入賞・入席作品


2014年度賞
総評 山崎 友也


このクラブの趣旨にもあるとおり、
車両が主役である必要もなく、
むしろ車両が写っていない、
そんな鉄道写真が数多く集まりました。
「れいるうぇいず」も設立から四年目を迎え、
会員たちの切磋琢磨するようすが作品から伝わってきて、
嬉しくも感じました。
そのなかでも今回選ばせていただいた作品は
視点や撮り方に工夫が垣間見られ、
ひと味違う鉄道写真ではなかったでしょうか。




2014年最優秀賞 「激雪」 齊藤 誠

最優秀賞_齊藤誠_激雪.jpg

踏切の照明に照らされたなか、
もうもうと降り注ぐ雪のようすを見事に捉えています。
下から見上げたことで
落ちてくるさまがよりいっそうハッキリと分かり、
凄みすら感じます。
まさにボクがこの冬パクリたいNO.1の作品でした。
努力と苦労にも敬意を表します。




第一席 「光と影」 窪田 稔

第1席_窪田稔_光と影.jpg

日本の鉄道風景写真、特に新幹線に関しては
既発表の場所以外ほとんど撮るところはないのだと思います。
そうするとありふれた場所でどう個性を出すか、
すなわちどう感じるかなのだと思います。
恐らくこの場所もいつものあそこだと思いますが、
川のきらめきに惹かれ、
それのみを活かそうとした
大胆な露出ワークが良かったと思います。




第二席 「四万十のお客さん」 中村 真理

第2席_中村真理_四万十のお客さん.jpg

鉄道写真において
必ずしも鉄道車両にピントを合わせる必要はありません。
主題である必要もないのです。
そんな定義を見事に表現しているのがこちらの作品です。
主題の蝶々にここまで寄ってもよく逃げてくれませんでしたね。
おかげで迫力も華やかさも充分伝わってきます。




第三席 「ひつじ雲の朝」 市川 健一郎

第3席_市川健一郎_ひつじ雲の朝.jpg

シルエットの写真というのは、
列車の奥が空で抜けていないと意味がありません。
そう考えるとこの構図を作るのにはなかなか勇気がいったと思います。
加えてこの雲の素晴らしさです。
テクニックと自然現象が上手く組み合わさった秀作ですね。




第四席 「霧に浮かぶ」 浜野 博之

第4席_浜野博之_霧に浮かぶ.jpg

こちらの自然を相手に、見事に操って捉えた作品です。
この場所でこのように車両が輝くのは
一年の間でホンの数日しかないからです。
そこへ霧が湧いてくれたおかげで、
淡いイメージになり幻想感も増しました。
可能な限り列車を小さくできればさらに良かったと思います。




第五席 「白蛇あらわる」 木村 正一

第5席_木村正一_.jpg

いつも見慣れている光景でも、
実は見逃してしまっていることって多いものです。
そこに気づくかどうかが写真のセンスでもあると思います。
あとはこのように「ゆりかもめ」がやってくるまで待つ忍耐力が加われば、
人の心を動かす作品になることは間違いないでしょう。




第六席 「朝日に照らされて」 遠藤 真一

第6席_遠藤真一_.jpg
北海道や海外のような大自然が広がっていなくても、
印象的な風景写真は撮れるということを実証してくれました。
ポイントはやはり列車側面の輝きですね。
この瞬間が撮れるのも年に数日しかないことを考えると、
写真って本当に一期一会なのだと思い知らされます。




第七席 「小さい秋み〜つけた」 山川 健一

第7席_山川健一_.jpg

手前にある花や葉っぱにピントを合わせ、
列車をアウトフォーカスする手法はよく用いられます。
しかしその主題をスローシャッターでブラす
という発想は思いもつきませんでした。
そのあたりが感性なのでしょう。
水彩画のような仕上がりにとても心を奪われます。




第八席 「Galaxy」 吉田 靖子

第8席_吉田靖子_.jpg

窓や鏡などの反射もスナップでは良い材料になりますね。
ただし作品性を高めようとするならば、
さらにそれにプラスアルファが必要になります。
こちらは夜という要素を加えて色的な効果を加えたおかげで、
近未来的な一枚になりましたね。




第九席 「万感の春を行く」 福田 光昭

第9席_福田光昭_.jpg

列車をスローシャッターでブラして鉄道感を薄めているために、
これだけの車両の大きさがありつつも
枝垂れ桜の存在の方が勝っています。
惜しいのはホワイトバランスを「日陰」か「くもり」にしているため、
写真全体が黄色みを帯びていることですね。
ここは素直に「太陽光」で撮るべきだったと思います。






次   点


堀内 敦彦

清水  隆



posted by CPCれいるうぇいず at 12:43| 日記