2015年11月19日

第23回例会(10/17実施)入席作品【テーマ:小さい秋】


テーマ : 小さい秋


総評 山ア 友也

今回のテーマも抽象的で難しいとは思いましたが、
蓋を開けてみると意外や意外、
なかなか写真的にはレベルが高くて
セレクトするのに苦労するほどでした。
ただし残念だったのは、
手前の被写体にピントをあわせて
列車をボカした写真があまりにも多かったということです。
発想がワンパターンに近いので、
少し撮り方や視点を変える必要があるでしょう。




第一席 「道端のエール」 服部 禎仁

審査用_服部禎仁_道端のエール.jpg

踏切のたもとに生えるアキノエノコログサ。
夕方に逆光で狙うことにより、
穂が輝いて美しさを増しています。
列車も画面の端に小さく入れ込んでいるので、
存在感も弱くて良いと思います。
普段は目にも留めないような場所でたまたまみつけた、
これぞ小さい秋ではないでしょうか。




第二席 「風そよぐ」 林 貴美

審査用_林貴美_風そよぐ.jpg

ほとんどの会員が手前の被写体にピントをあわせて撮っていたなか、
列車をインフォーカスで撮影した数少ない作品です。
しかもスローシャッターでコスモスをブラし、
列車は逆光で輝きを浴びるという大胆な撮り方に
大変新鮮味と発想の豊かさを感じました。
素晴らしいと思います。




第三席 「忍び寄る影」 山本 正雄

審査用__ _山本正雄_ _忍び寄る影.jpg

コスモスや柿、栗、彼岸花、ススキなどに
ピントをあわせて撮影された作品は数多かったのですが、
ただそうして撮っただけではインパクトもありません。
そう考えるとこちらのシーンはダントツに心に残りました。
右に伸びる茎の処理さえできていれば完璧でしたね。




第四席 「寒露の朝」 窪田 稔

審査用_窪田 稔_寒露の朝.jpg

まだ稲の穂が緑色なのと朝露が降りていることから、
秋の始まりを感じさせてくれます。
低く斜めから伸びる逆光線で撮っているため、
稲の葉や水滴がきらきらと輝いてきれいですね。
ただしどの露にピントをあわせたのか、
もっと明確になるよう撮った方が良かったでしょう。




第五席 「衣替え」 吉田 靖子

審査用_吉田靖子_衣替え.jpg

駅のホームで、しかも人工物ですが、
確実に季節は移りゆくものなのですね。
この視点には脱帽です! 
残念なのは秋感が少ないこと。
もう少し前から今よりもワイドで撮ったりするなどして、
看板のモミジがもっと画面を占めていれば、
かなり面白い作品になったと思います。



 
第六席 「着陸態勢」 野村 一也

審査用_野村一也_着陸態勢.jpg

夕焼け空とアキアカネで十分秋の訪れが表現できています。
ただ難しいのはトンボは小さいため、
標識の存在感が強すぎることです。
このことはどうしようもないことだと思います。
画面左にじゃまな柱があったりしますが、
列車のアウトフォーカスを狙わなかった作風に惹かれました。




次  点 

木村 正一、 花木 広幸、 固山 敏行、
工藤 治彦、 山川 健一
posted by CPCれいるうぇいず at 04:22| 日記

2015年08月28日

第22回例会(8/23実施)入席作品【テーマ:上野東京ライン(上野駅〜大崎駅)】


テーマ : 上野東京ライン(上野駅〜大崎駅)
(春撮影会再撮)


総評 山崎 友也


春の撮影会のあまりのふがいなさから、
今回の課題は再撮を命じました。
その甲斐あってか、前回よりは力作が多かったと思います。
ただしやはりテーマが難しいのか、参加者が少なかったのが残念です。
とりあえず自分自身の現状を把握する意味でも
必ず課題作品は提出するようにしないと、
会にいる意味もなくなるのではと思います。



第一席 「さわやか空間」 岩山 典之

審査用_岩山典之_さわやか空間.jpg

果たして山手線がこんな景色のところを走っているとは、
誰が想像したでしょうか?
まさにロケハン能力の勝利ですね。
草や竹と列車のラインも見事にマッチして、
都会とは思えないさわやかな一コマに仕上がりました。



第二席 「空っぽ」 吉田 靖子

審査用_吉田靖子_空っぽ.jpg

普段は人であふれているのに、
人も車もまったくいない。
東京ではないようですが、
これがお盆ならではの東京の光景ですね。
これを狙って撮りにいった
という作者の想像力と実行力に敬意を表します。




第三席 「九十歳」 市川 健一郎

審査用_市川健一郎_九十歳.jpg

東京の鉄道にはまだまだ古く歴史ある建造物が
たくさん残っているのですね。
90年間差さえ続けてきた橋脚や橋梁の重厚なスチール感と、
その上を走る最新の電車との対比も面白いです。




第四席 「Palette」 中田 仁志

審査用_中田仁志_Palette.jpg

ロケハン力に加え、写真的なセンスも加わった秀作です。
ただしせっかくパターンに並んだ
ビルの窓の配置の仕方に難が見受けられます。
窓の並びを優先して構図を考えた方が良かったでしょう。




第五席 「西日」 尾野 靖

審査用_尾野靖_西日.jpg

窓に反射した夕日を切り取るだけでも十分絵になりますが、
そこにタイミング良くカメラを構えた女性がいてくれたおかげで、
夕日の美しさまで伝わりました。
とっさのことだと思いますが、
その運を見逃さなかったところが良かったです。




第六席 「新幹線でお出かけ」 谷口 一成

審査用_谷口一成_新幹線でお出かけ.jpg

案内板やピクトグラムは日々進化していますが、
このようなまだ昔のものも残っているのですね。
そこに目をつけ、なおかつ人をぶらして入れ込んだのがセンスですね。
ただしこの色合いには疑問も残りますが。



次   点

窪田稔、  固山敏行、  工藤治彦



※東京及び近県以外のメンバーもいるため、
そのメンバーは居住地近辺の線区を指定して課題としました。

posted by CPCれいるうぇいず at 01:17| 日記

2015年08月20日

2015年 春の撮影会(5月16日実施)入席作品


【春の撮影会 JR線上野駅〜大崎駅間】
〜祝!上野東京ライン開通〜 
5月16日(土)開催



総評:山崎 友也

都内の限られた区間内での撮影会でしたが、
見慣れた場所のためか題材を見つけるのに
皆さん苦労されていたようでした。
ただこういうときにこそ、
その人自身本来の感性が発揮されるもので、
個性豊かな作品が集まるものと期待をしていました。
しかし今回はレベルの低さを指摘せざるを得ません。
もっと心を磨き、
写真に真摯に向き合って欲しいと切に願います。




第一席 「父のまなざし」 固山 敏行

固山敏行_父のまなざし.jpg

広角レンズで被写体に寄り、
絞りを調整して背景のボケをうまく表現しています。
ホームでじゃれ合う子どもたちを見つめるように
レリーフを利用した発想が、
大変面白く感じられました。




第二席 「積層空間」 中田 仁志

中田_積層空間.jpg

ホームと列車を真正面から正対して撮影した構図が良かったです。
ただし地上ホームにいる人たちの上に余裕がないのと、
果たしてモノクロにした意味があったかどうかは微妙ですね。




第三席 「都会のオアシス」 工藤 治彦

工藤_都会のオアシス.jpg

縦に伸びる木々と背景の高層マンションをうまく利用して
パターン化させた表現力は見事です。
また緑の補色である赤い列車が来てくれたことで、
鉄道の存在感も増しています。
東海道線がE657なのが上野東京ラインを象徴していて
素晴らしかったです。




第四席 「三見一体」 中村 真理

中村「三見一体」.jpg

今回も反射に目をつけた作品は多かったですが、
この区間の特徴を出していたものは数少なかったです。
あえて自分の姿を映し込んだのは良かったですが、
まだまだ構図に改善の余地が見受けられます。




第五席 「酒と鉄道」 大野 康晴

大野_酒と鉄道.jpg

同じく反射を利用していますが、
こちらはショーウインドーのなかのお酒が主題になっています。
整然と並んだボトルのラインは良いのですが、
画面右の青い旗は間違いなくカットするべきでした。




助川賞 「百年の時を越えて」 尾野 靖

尾野_百年の時を越えて.jpg

飾られた絵のモチーフと窓にみえる東京駅とを
ダブらせる発想は良かったです。
ホワイトバランスも調整してレトロ感も出ていますが、
画面右側の空間は無意味なので、
窓枠のところでカットした方が良かったでしょう。




posted by CPCれいるうぇいず at 13:53| 日記