総評 山ア 友也
やはりみなさん鉄道に関しては特別な思いがあるようで、その気持ちがそれぞれの作品ににじみ出ているようでした。
ただ自分の思いを作品に表したのではなく、他人の思いを写した作品に秀作が多かったのは意外でした。
とはいえ全体的にはレベルの低い争いであったのは否めません。
第一席 岡 真也
人気のある列車はいつの時代もこのようなシーンになりますね。
ただしもっと混雑ぶりや密集度を表現するには、被写体から自分がなるべく離れて望遠レンズで撮ることです。
悪い作品ではないのですが、どことなく緊迫感が感じられないのは、そのような技術的な面からだと思います。
第二席 窪田 稔
新幹線に直に触れることを喜んでいるチビッコのシーンですが、良い面と悪い面それぞれありますね。
良い面は、坊やの顔が見えていないこと。
このことで写真を見る側がこの子の楽しそうな表情をあれこれ巡らせてくれるからです。
悪い面は構図ですね。できれば坊やの足は切らずに画面の中に入れたかったですね。