2017年03月14日

2016年 年度賞 入賞・入席作品


2016年 年度賞
総評 山ア 友也



総評
やはり年度賞ともなると皆さんのやる気が変わってきますね。
場所も季節も異なるそれぞれの作品を見ていると、
他の鉄道フォトコンにはない個性が感じられ嬉しく思います。
ただし会員数に比べると提出枚数が少ないのが
残念なところではありますが。




最優秀賞
 「朝焼けザバーン」 堀内敦彦

最優秀.jpg

波と列車を同時に撮るだけでも難しいのですが、
さらに朝焼けを受けて列車の輝きも加わり、
これ以上ない組み合わせになりましたね。
もちろん露出や構図のバランスなども良く
基礎もできていますので、
運だけではなく作者の実力も感じ取れる秀作です。




第一席 「輝け、ゴーッ!!」 山本俊則

一席.jpg

作品であればピントが合ってたりぶれていないということは
それほど重要ではありません。
逆光で輝くレールとトンネルの中との激しい明暗差を
ぼかしたりぶらしたりすることで、
とても詩的で空想的に表現されています。
ただしその雰囲気とタイトルが少しずれているように思えます。




第二席 「来るよ!!」 山川健一

二席.jpg

色づく空をバックに踏切の遮断棒が
クロスする瞬間を見事に切り取りました。
空だけではなく、
霧が浮かんでいるのも幻想的で素晴らしいです。
しかしこの状況下で踏切がこれだけ明るく写るはずはありません。
写真は黒つぶれや白飛びがあって然るべきなので、
あまり極端な調整は不要かと思います。




第三席 「線路」 西住美穂

三席.jpg

ちょっと鉄道に関心がない人が見れば
いったい何を撮ったのか分かりかねるでしょうが、
個人的には大好きなテイストです。
露出を絞り、線路が輝いているところのみを表しているので、
ローキーで大変印象的な作品に仕上がっています。




第四席 「雨の養老渓谷駅」 駒崎洋介

四席.jpg

写真は動画と違い、
見る人に想像させるところが強みでもあります。
だとするとこの作品の成否は
右にいるであろう駅員さんの手しか
画面に入れなかったことです。
ただしもっと連写して
車掌さんの表情がもっと良いのが撮れていれば、
さらに上位に行けたことでしょう。




第五席 「平和の祭典」 吉田靖子

五席.jpg

同じような絵柄を何年もチャレンジされているようですが、
この一枚が一番良いと思います。
やや高いカメラポジションから撮っているので
ここまでの奥行きが出ているのでしょう。
ただし年度賞はプリント提出なので、
ちょっと色の不具合がもったいなかったですね。




第六席 「めがね橋と祖父と孫」 高橋信行

六席.jpg

のどかな線路端をお祖父さんとお孫さんが
自転車で散歩しているという、
とてもほのぼのとしたワンシーンです。
しかしもっと作品として訴えるには
焦点距離が足りませんでしたね。
二人と眼鏡橋がもっとアップで撮れていればと
悔やんでなりません。




第七席 「注意!!」 渡部円

七席.jpg

通常であれば反射しているシーンを撮るのなら、
反射物に写っている方にピントを合わせるものですが、
この場合はその逆、
つまりこの状態で良かったと思います。
とはいえ構図に難がありますね。
画面右側は標識がギリギリ入るあたりで
カットして良かったと思います。




第八席 「みんなで行ってきまーす」 大野康晴

八席.jpg

親子の楽しそうな表情に惹かれてしまいました。
ところが構図が散漫です。
親子は画面の下の方に置く、
そしてお母さんの右の人は髪の毛のあたりで
カットすべきでした。
せっかくの笑顔ですが、
それに夢中にならずに
画面全体を今一度確認してから
シャッターを押す癖をつけましょう。


posted by CPCれいるうぇいず at 05:30| 日記

2017年01月19日

第29回例会(12/18実施)入席作品【テーマ:クリスマスっぽい】



テーマ : クリスマスっぽい

総評 山ア 友也

写真家の小澤太一氏よりいただいた
「クリスマスっぽい」というテーマのもと、
各自苦労されたようすが提出作品から伺えます。
なかなか難解なテーマだと思いますが、
キーは「っぽい」というところなのではないでしょうか。
つまり「クリスマス」ではないということです。
そう読み取ると、
サンタやツリーといったズバリではなく、
なんとなくそれを感じさせる表現に
なっていくのではないかと思います。




第一席 「毎日がスペシャル」 吉田 靖子

審査用_吉田靖子_毎日がスペシャル.jpg

カラフルな自動改札をツリーに見立てる
という感性が素晴らしいですね。
人の配置やシャッター速度など
写真的には難点が多いものの、
発想力の方が勝りました。
おそらく小澤氏もこういうことを
言いたかったのではないでしょうか。




第二席 「シグナルイルミネーション」 高橋 信行

審査用_高橋信行_シグナルイルミネーション.jpg

線路に立つ多くの信号機を
クリスマスのイルミネーションに例える
というアイデアが見事でした。
右のホームはもう少し削っても良かったですが、
とにかくテーマや趣旨にのっとった絶妙な作品です。
この感受性をどんどん伸ばしていって欲しいと思います。




第三席 「Mickey in Mickey」 市川健一郎

審査用_市川健一郎_Mickey in Mickey.jpg

ぱっと見はよく分かりませんでしたが、
STATIONの文字があるので駅→
ディズニーリゾートライン
だという図式が成り立ちます。
ただ赤いイルミネーションは
もっとぼかした方が良かったでしょう。
F値が1.4なので、
この場合はもっと望遠のレンズを使うべきでしたね。




第四席 「お待たせぇー。」 新田 和仁

審査用_新田和仁_お待たせぇー。.jpg

アーケードの灯りやイルミネーションで
クリスマスっぽさが伝わり、
また人を入れたのがポイントでした。
しかしながら、このあたりからだんだんと
そのものズバリに近づいてきています。
あと焦ったせいか水平が出てないのも惜しい点でした。




第五席 「たずむ昭和」 渡田 宏

審査用_渡田宏_たたずむ昭和.jpg

おなじみ新橋のSLとイルミネーションを
大胆に切り取りました。
が、やりすぎたせいか、
一般の人が見たときにSLと分かるかどうか、
そこが悩ましいところでした。
もう少し鉄道感があると
もっと上位にいく作品でしたが、
とはいえこの大胆さはある意味評価できると思います。




第六席 「聖夜の夜に」 野村 一也

審査用_野村一也_聖夜の夜に.jpg

クロスフィルターを使って
クリスマスらしさを表現するほか、
遠近感を利用して巧みにツリーを
イメージさせるところも良い視点です。
ただしこちらももう少し線路を強調しないと、
鉄道スナップとしては成立しないのではないでしょうか。




次点

米沢 朋英  岩山 典之


posted by CPCれいるうぇいず at 21:05| 日記

2017年01月18日

2016年秋の撮影会 「末広可動橋と三岐線の旅」


【2016年秋の撮影会 「末広可動橋と三岐線の旅」】
11月19日(土)・20日(日)開催


総評:山崎 友也

今回は盛りだくさんの撮影会で、
大変充実していたと思います。
その分、鉄っぽい要素も多かったので、
実はみなさん作品作りに苦労されたのではないでしょうか。
一番盛り上がった車庫での作品が
皆無だったことからもそのことが伺えます。

ただ逆に鉄っぽい写真を
撮らないようにしている姿勢や感性もみえてきて、
当会の方向性や
みなさんの鉄道写真に対する意識が伝わったことは
大変意義深く嬉しく思っています。

この撮影会の作品もそれぞれの個性が出ていて
選ぶのに迷いましたが、
それでも全会員の1/3しか参加していないというのは、
本当に寂しい限りです。

次回はそれこそ枚数も多く力作揃いということで、
真の選ぶ辛さをボクに味わせてください。




第一席 「お出迎え」 山川 健一

1席_やまかわ.jpg

西日野駅の状況やたたずまいを、
自転車を入れることで上手く表現しています。
さらにホームにいる親子、
しかもそのボクちゃんのしぐさが
何とも言えずかわいらしさを強調していますね。
一瞬のチャンスをものにしたスナップで、
傑作だと思います。




第二席 「家族団欒」 峯浦 憲光

2席_峯浦.JPG

車内で談笑する親子、
特にお母さんの横顔が素晴らしく楽しそうですね。
ホワイトバランスも日陰にしているため、
全体的にアンバーがかって温かい雰囲気も醸しだされています。
ただ難点を言うならば、お兄ちゃんがつまらなさそうです。
大勢を撮る場合、
すべての人にも気を配らなければならないということを
次回から気をつけてください。




第三席 「Cosmos RailWay」 堀内 敦彦

3席_堀内.JPG

あの現場にいた人は分かるでしょうが、
意外としょぼいコスモス畑でした。
ならばということで生育と向きの良い2輪に絞って、
主役であるはずの眼鏡橋をぼかしたことが高評価でした。
でも列車の向きは、右から左に向かっている方が、
列車先頭部とコスモスとが
対角構図になるので良かったと思います。




第四席 「打ち守る」 高橋 信行

4席_高橋.JPG

線路とドラム缶を真横から見て、さらに、
機関車をこの位置でカットした大胆な構図に度肝を抜かれました。
そして太陽をみごとにドラム缶と被せたことに
感覚的な憎さを感じます。
2分割構図にして
下の水面も多く取り入れたのも良かったですが、
ならば機関車はぶらしとけば
間違いなく一席だったでしょう。




第五席 「ねじり橋」 山内 真弓

5席_山内.JPG

ねじり橋という名前ですが、
いざ写真に撮ろうとするとなかなか表現しづらいものでした。
しかも天気も悪く、空は真っ白。
そんな悪条件をもろともせずに
頑張って撮った甲斐がありました。
なにせ列車の位置が絶妙+ぶらして
動きも出ていることがポイントでしたね。




第六席 「水面ゆらゆら」 野村 一也

6席_野村.JPG

おそらくほとんどの人が
可動橋を渡る列車そのものを撮ったと思いますが、
野村さんは違いました。
ボクは反射を好みすぎると言われますが、
18人全員この場所にいて反射そのものを撮ろうとして
提出したのはほぼ野村さんだけ。
視点や感性というのはそういうものです。
今回も反射ではありましたが、
そういうところを評価したいのです。



posted by CPCれいるうぇいず at 21:33| 日記