2018年06月07日

2018年春撮影会 「明治村・近江鉄道と新幹線」



2018年春撮影会
 「明治村・近江鉄道と新幹線」
4月21日22日(土・日)


総評:山崎 友也

初めて2日間とも天候に恵まれた撮影会になりました。
初日は博物館明治村でしたが、
鉄道に関する被写体に限りがあるので、
園内で作品が撮れるのか
心配な側面もありました。
ところが選ばれた作品の多くが
明治村で撮影されたものという結果には、
少々驚きました。
また列車メインの写真よりも
スナップが多かったことは、
当会の特色が出ていて喜ばしくもありました。




第一席 「ハイカラな足回り」 佐藤 理

1.jpg

明治村では明治時代風のドレスや袴などを借りて、
園内を散策することができます。
おそらくそのサービスを利用した人を、
SLの車輪とうまく絡めました。
妙技なのは、
つい全身を入れがちですが、
女性の帯から下だけを写したことです。
そして右足の上がり具合も、
歩いているようすが分かり、
大変良かったです。
加えて女性が傘を横に向けていたのは、
かなりラッキーでしたね。





第二席 緑響森元容梨子

2.jpg

弓道場からのぞく緑が
美しい色合いをみせています。
明暗差を利用して
道場を露出アンダーにしていますが、
床や天井の板材の質感も
雰囲気良く表現できています。
まるで古都の寺院などから見る
景色のようですね。
プリントの仕上がりも見事でした。




第三席 風見鉄 牧野英和

3.jpg

列車は何も写っていませんが、
鉄道に関するものをモチーフにしていますので、
これも立派な鉄道写真です。
惜しかったのは、
もう少し望遠で狙って
ツツジをぼかしたかったのと、
風見鶏のようすを
もう少し分からせても
良かったと思います。




第四席 「古(いにしえ)の輝きとゆがみ」
固山敏行

4.jpg

ローキーな作品でボク好みのテイストです。
御料車の縦の金色のラインがシャープに写り、
ハイライトの役割もしています。
窓の写り込みが異彩を放っていますが、
入れた方が良かったどうかは
評価が分かれるところです。
画面右上の空間を
もう少し減らしたかったです。




第五席 近江路の春 木村正一

5.jpg

地方ののどかな昼下がり、
のんびりとしたようすが
とてもよく伝わってきます。
半逆光の光線状態だったので、
供えてある花が
立体的に輝いているのも目を惹きます。
列車のボケ具合も
問題なくまとまっているのですが、
全体的に何か大人しさを感じました。




第六席 出発!動いたよ 峯浦憲光

6.jpg

こどもの表情を、
やっとここまでアップで
捉えられるようになりましたね。
これくらい寄れれば迫力も出ますし、
楽しさもより伝わってきます。
あとは後ろにいる親御さんの処理ですね。
多少は入れるのか、
それともカットするのか、
ハッキリしたいところです。



posted by CPCれいるうぇいず at 22:16| 日記

2018年03月06日

2017年 年度賞 入賞・入席作品


2017年 年度賞
総評 山ア 友也


やはり年度賞ともなると
皆さんのやる気が変わってきますね。
場所も季節も異なる
それぞれの作品を見ていると、
他の鉄道フォトコンにはない個性が
感じられ嬉しく思います。
ただし会員数に比べると
提出枚数が少ないのが
残念なところではありますが。

 この賞の審査は過去一年の間、
自分が撮った作品のなかで
もっとも優れたと思われるものを
出す場なのにも関わらず、
レベルの低さにがっかりしました。

選ばれた作品をみると、やはりその都度
行き当たりばったりで撮るのではなく、
テーマや撮りたい絵を決めて
狙ったものが多かったです。
また今回はアングルを意識した作品が
多かったのも特徴でした。





最優秀賞
 「ホームの日曜日」 小泉光太郎

001.jpg

まず目を惹いたのが、ホームを降りて
線路に立っているかのような
大胆なカメラアングルです。
そこに運良く手を繋いだ親子が
来たところを逃さずに撮りました。
右足に比べて子どもの左足が
しっかりとホームに付いているところに、
力強さや楽しんでいるようすを感じます。
ワクワク感や動感のあ
る素晴らしいスナップだと思います。




第一席
「逆転」 吉田靖子

01.jpg

作者が追いかけている被写体ですが、
いつも新鮮さを感じるところがさすがです。
やや最近反射を利用したものが
多いような気もしますが、
この作品も上下で全く世界観が異なり、
どのように撮っているのか不思議な感じです。
特に下のシルエットは
乗客の影が空に抜けているの
がポイントでした。




第二席
「煙のにおいを残して」 山内真弓

02.jpg

爆煙を残して闇のなかを走り去るSLを
力強く、また情緒的に捉えています。
画面左の松の木が
アクセントとなっていますね。
ただISO感度が高すぎたのか、
ノイズが目立つのが気になりました。
用紙も光沢ではなく、
半光沢やグロス系の用紙の方が
良かったかも知れませんね。




第三席
「Alone」 齊藤誠

03.jpg

日の丸構図は良くないとされていますが、
このように敢えて狙ったものに関しては
その限りではありません。
むしろ日の丸構図だったからこそ
良かったと思います。
人のブレも適度です。
女性が手に持つ紙袋も上野っぽく、
表示板も文字が放つ硬いイメージを
和らげてくれています。




第四席
「来たー!! 」 西住美穂

04.jpg

この並走は、なかなか
狙って撮れるものではないでしょう。
随分と粘ったことと想像がつきます。
ただしピントが2番目の馬ではなく、
この構図だと先頭の馬でしょう。
ただし2番目の馬は
砂煙を舞ってかっこいいので、
こういうときは先頭の馬を全部入れずに
途中でカットする
フレーミングをするべきでした。




第五席
「落日」 牧野英和

05.jpg

川面ギリギリの低いアングルのため、
まるで川から撮っているような
迫力ある作品です。
ただ露出がオーバーなので、
太陽のにじみが気になります。
もっと露出を絞って光芒を作り、
列車の位置もかなり奥で小さく写せば
良かったのではないでしょうか。




第六席
「春が来た!」 山川健一

06.jpg

地面すれすれから撮ることにより、
小さなツクシが木立へと変化しました。
この発想は良かったのですが
画面全体をみると、もう少し下を入れて
上の木々をカットした方が良かったです。
そのうえでできるだけツクシに寄って、
可能な限りツクシを
大きくしたいところです。




posted by CPCれいるうぇいず at 21:44| 日記

2017年12月11日

2017年秋撮影会 「富士急行・リニア見学センター」


2017年秋撮影会
 「富士急行・リニア見学センター」
10月21日(土)


総評:山崎 友也

雨が降りつづき、
コンディションが悪いなかでの撮影会でしたので、
どのように撮ろうか迷った方も多かったはず。
そういうときには撮影地や構図、狙いなど、
現状に即したものに変えて対応しないと
良い作品は撮れないでしょう。
 そう考えると今回選ばれた多くの作品が、
雨や暗さをテーマやモチーフに撮影されたことも、
至極当たり前のことなのかも知れません。




第一席 「タイムスリップ」 吉田 靖子

01_yoshida_タイムスリップ.jpg

展示されている寝台特急の車内からの風景ですね。
小窓を利用して額縁構図での表現が、
実際に自分もそのように目にしているかのような
臨場感を与えてくれます。
列車をブラしたことも良かったですが、
やはり窓についた雨粒がアクセントとなり、
モノクロで撮影した懐古的な雰囲気を
よりいっそう強調してくれました。




二席 「smiling in the rain」
山内 真弓

02_山内_smiling in the rain.jpg

人のスナップは表情が大事です。
しかも複数名を撮影するとなると、
なかなかすべての人の表情がそろわないのですが、
ここに写っている4名全員が
微笑ましい笑顔で写っています。
窓越しの撮影なのか
画面左下半分が滲んでいるのも、
雨の様子が伝わってきて
良い方向に向かいました。




三席 「Stream」 齊藤  誠

03_齊藤_Stream.jpg

「ただ列車をブラしただけか・・・」
との先入観が強すぎ、
じっくりと目を通さなかったこと、
最初にお詫びいたします。
長時間のシャッター速度もそうですが、
それに伴う絞りのおかげで
画面全体の質感、
解像感も素晴らしいです。
光量不足の状況を逆手に取った
発想力に脱帽です。




四席 「疾走!L0」 峯浦 憲光

04_峯浦_疾走!L0.jpg

本来流し撮りというのは
背景が流れてこその表現なのですが、
あえて露出を絞り、
闇を創りあげてリニアを
浮かび上がらせています。
ノーズの先端がブレているので、
見る人がみれば流し撮りで撮った
というのは分かります。
狙いと技術が伴って生まれた作品です。




五席 「幸せの青いことり」福田 光昭

05_幸せの青いことり_original.jpg

同じ場所にいても
気づかないことはあるものですね。
何気なく目にも留まらないようなものに
どう気づくか、
またそれをどう表現するか。
それが感性というものです。
さらに列車をブラすにはどうするかという、
技術的なことが組み合わさりました。
絞り優先オートでは表現できない一枚ですね。




六席 「秋の雨」 橋 信行

06_秋の雨.jpg

雨が降っているなら雨を写す。
当たり前のようで、
実はなかなかそういう風に
頭を切り換えられないものです。
しかも
実際に降っている雨粒や雪を写し出すには、
ちょっとした工夫も必要です。
個人的にはもっと感度を上げて絞りを絞り、
ピント位置ももう少し手前の方が
良かったかと思います。


posted by CPCれいるうぇいず at 20:40| 日記