テーマ : こども
総評 山ア 友也
総評 山ア 友也
テーマに対して提出された作品に講評をしていますが、
毎回それっきりで終わっていました。
そのため今回は復習や再撮の機会をつくるべく、
あえて前回と同じテーマを出してみました。
やはり前回よりも「こども」との距離感が縮まり、
レベルもアップしたのは良かったと思います。
が、そもそもどうしてこのテーマを選んだかという趣旨を
理解していない作品も多く、
写真的には良いものもあっただけに、
惜しい気もしています。
第一席 溝渕 博
前回のディフェンディングチャンピオンが、
見事防衛に成功です。
しかも今回、よりパワーアップした作品に仕上がっています。
光線状態も夕方の感じが良く出ていますし、
スローシャッターでこどもたちの動きをブラして
動感も表現しています。
大変素晴らしい写真だと思います。
第二席 山川 健一

構図に難があるのですが、
こどものふとした自然な表情がなんともいえず、
セレクトしました。
この距離での撮影はこどもがこちらやカメラを意識してしまい
撮りづらいのですが、その裏にある、
素を引き出した会話力や振るまいを評価します。
第三席 佐藤 新一郎

親御さんに必死に手を振ってアピールするようすを、
スローシャッターで捉えたまでは良かったです。
ただしそうであるなら手の平が
もう少しちゃんと見えているカットを選ぶべきでした。
構図も良く表情も最高だっただけに、
ちょっと惜しかったですね。
第四席 森元 容梨子

かなりのローアングルと水平をずらした大胆なカメラアングルが
他を圧倒していますね。
ただこの子の表情から察すると、
まだまだ心は掴めていません。
親御さんらがいたから撮れたのだと思います。