2016年07月28日

2016年 春撮影会(5月21日実施)入席作品


【春撮影会 京都鉄道博物館】
5月21日(土)開催



総評:山崎 友也


 鉄道のフォトクラブというと
屋外で走っている車両を追いかけるのが普通ですが、
今回の撮影地は屋内なうえ、
しかも止まっている車両を撮るという
変則的な撮影会でした。
場所はオープンしたばかりの京都鉄道博物館。
大勢の人がいる館内で保存してある車両を撮るなんて、
多くの会員が悩んだことでしょう。
でも我々は「新たな鉄道写真創造する」と
堂々とホームページに明記しているではありませんか。
 編成写真や風景写真、流し撮りは技術です。
でもスナップは感性です。
この感性を当クラブに入って磨いていって欲しいのです。
そこでここを撮影地にチョイスしたのはなかなか良かったと思いました。
 作品をみるともちろん悩みの跡が見受けられ、
苦労が伝わってきましたが、
センスの良いものもいくつかありました。
ただ、やはりみなさん人を撮るのが下手ですね・・・




第一席  「ザ・鉄博」 大野 康晴

1席大野.jpg

ボクは京都鉄道博物館はすみずみまで知っているつもりでしたが、
この作品をみたときには目から鱗が落ちました。
この視点はさすがに持ち合わせていませんでした。
車両の多さ、楽しそうな人たちなど、
あの日の京都鉄博のようすがリアルに甦ってくるほどです。
カメラもミラーレスということで、
フットワーク良く感性を働かせたのが良かったのでしょう。
必ずやパクらせてもらいたいジェラシーの一枚です。




第二席  「目力」 吉田 靖子

2席吉田.jpg

さすがに目玉の車両だけあって
500系の作品は多かったのですが、
そのなかでも最も印象に残る一枚でした。
車両の先頭部を画面に全部入れようとせず
アップに撮ることは良くありますが、
ここまでアップにした写真は初めてです。
ローキーなうえ車体に反射する天井窓の位置も良いので、
特徴的な500系のライトがより力を帯びて表現されています。
これもパクらせてください・・・




第三席  「500系からのキッス」 米 沢

3席米澤.jpg

こちらも500系の写真ですが、主役は少年ですね。
空からの光が車両のノーズと少年を境に
ちょうど明暗差をつけている時間帯だったのが功を奏しました。
キッスというよりサメに食べられそうな感じもしますし
全体的に暗いイメージがするのは惜しかったですが、
楽しい記念写真とのアンバランス感にもなっているので良しとしましょう。




第四席  「未来へ」 遠藤 真一

4席遠藤.jpg

扇形車庫でのSLの作業風景をモノクロで撮影したことで、
レトロ感がにじみ出ていますね。
ただSLと人の迫力を出すなら
しゃがんでローアングルから狙うとか、
奥にいる縞シャツの人は入れないなど、
細部にももっとこだわって撮ると
さらに上に行けただけに残念でした。





第五席 「いってらっしゃーい」 中村 真理

5席中村.jpg

「SLスチーム号」の乗客を見送るスタッフの
あたたかい表情をうまく捉えています。
が、よくみると画面上に不要な空間がありすぎです。
またこういう場合は乗客の方も手を振っている人を入れないと、
ともすれば見る側は
「この人はおあいそで手を振っている」
とも取られかねません。
人のスナップは奥が深いものなのです。





第六席  「お手を触れたい」 西住 美穂

6席西住.jpg

最初この作品は第三席にするつもりでした。
ところがよくみると写真用紙ではなく
普通の紙にプリントしているではありませんか。
本来のコンテストなら
その時点で審査対象から外れることを
肝に銘じておいて欲しいと思います。
写真的には触っている右手がもう少しブレていた方が
良かったと思いました。





次点(順不同)


「あこがれ」 松竹 博文

次点松竹.jpg






バイバイ」 野村 一也

次点野村.jpg




posted by CPCれいるうぇいず at 22:30| 日記