2017年12月11日

2017年秋撮影会 「富士急行・リニア見学センター」


2017年秋撮影会
 「富士急行・リニア見学センター」
10月21日(土)


総評:山崎 友也

雨が降りつづき、
コンディションが悪いなかでの撮影会でしたので、
どのように撮ろうか迷った方も多かったはず。
そういうときには撮影地や構図、狙いなど、
現状に即したものに変えて対応しないと
良い作品は撮れないでしょう。
 そう考えると今回選ばれた多くの作品が、
雨や暗さをテーマやモチーフに撮影されたことも、
至極当たり前のことなのかも知れません。




第一席 「タイムスリップ」 吉田 靖子

01_yoshida_タイムスリップ.jpg

展示されている寝台特急の車内からの風景ですね。
小窓を利用して額縁構図での表現が、
実際に自分もそのように目にしているかのような
臨場感を与えてくれます。
列車をブラしたことも良かったですが、
やはり窓についた雨粒がアクセントとなり、
モノクロで撮影した懐古的な雰囲気を
よりいっそう強調してくれました。




二席 「smiling in the rain」
山内 真弓

02_山内_smiling in the rain.jpg

人のスナップは表情が大事です。
しかも複数名を撮影するとなると、
なかなかすべての人の表情がそろわないのですが、
ここに写っている4名全員が
微笑ましい笑顔で写っています。
窓越しの撮影なのか
画面左下半分が滲んでいるのも、
雨の様子が伝わってきて
良い方向に向かいました。




三席 「Stream」 齊藤  誠

03_齊藤_Stream.jpg

「ただ列車をブラしただけか・・・」
との先入観が強すぎ、
じっくりと目を通さなかったこと、
最初にお詫びいたします。
長時間のシャッター速度もそうですが、
それに伴う絞りのおかげで
画面全体の質感、
解像感も素晴らしいです。
光量不足の状況を逆手に取った
発想力に脱帽です。




四席 「疾走!L0」 峯浦 憲光

04_峯浦_疾走!L0.jpg

本来流し撮りというのは
背景が流れてこその表現なのですが、
あえて露出を絞り、
闇を創りあげてリニアを
浮かび上がらせています。
ノーズの先端がブレているので、
見る人がみれば流し撮りで撮った
というのは分かります。
狙いと技術が伴って生まれた作品です。




五席 「幸せの青いことり」福田 光昭

05_幸せの青いことり_original.jpg

同じ場所にいても
気づかないことはあるものですね。
何気なく目にも留まらないようなものに
どう気づくか、
またそれをどう表現するか。
それが感性というものです。
さらに列車をブラすにはどうするかという、
技術的なことが組み合わさりました。
絞り優先オートでは表現できない一枚ですね。




六席 「秋の雨」 橋 信行

06_秋の雨.jpg

雨が降っているなら雨を写す。
当たり前のようで、
実はなかなかそういう風に
頭を切り換えられないものです。
しかも
実際に降っている雨粒や雪を写し出すには、
ちょっとした工夫も必要です。
個人的にはもっと感度を上げて絞りを絞り、
ピント位置ももう少し手前の方が
良かったかと思います。


posted by CPCれいるうぇいず at 20:40| 日記

2017年08月13日

2017年 春撮影会 「伊豆箱根鉄道・虹の郷・伊豆急行線」


2017年春撮影会
 「伊豆箱根鉄道・虹の郷・伊豆急行線」
6月17日(土)・18日(日)開催


総評:山崎 友也

二日目が天候に恵まれなかった撮影会だったせいか、
似たような作品が多く見られました。
そうなると感性は同じということですから、
構図や露出などの技術的な面で絞ることになります。
写真は感性で撮るものですが、
やはり知識や技術に長けているに
越したことはありません。
また相変わらず、
人を撮るのに及び腰です。
もっと自信を持ってきちんと声を掛け、
じっくりと撮るように心がけましょう。



第一席 「緑のなかを」 森元容梨子

1.jpg

感性、構図、運転士のしぐさまで、
すべてが素晴らしいです。
緑のなかを走る列車のようすが見事に伝わってきます。
しかもタイミングの良いことに踏切まで
反射してくれたおかげで、
鉄道感も高まりました。
 ただしさらに完璧を目指すなら、
画面右下の人は不要でしょう。
撮影会なので
お互いが写りあったりしてしまいますが、
ときには作品のために移動してもらうのも
アリだと思います。
それが本当の譲りあいでしょう。




第二席  「波しぶき」 木村正一

2.jpg

 悪天候を逆手に取った一枚です。
波を被るくらい、
ここまで果敢に攻めて撮影した
甲斐がありました。
列車の位置も、
ライトがちょこっとだけしか見えていないという絶妙です。
しぶきと列車とという確率の低い狙いで
何度も撮り直したことでしょうが、
それが本当に報われましたね。




第三席 「Northern Rock U の焚き口」
小泉光太郎

3.jpg

 一見HDRかと見間違うくらいの
テイストにビックリしました。
特に金属の質感が大変良く表現されており、
ツルツルピカピカと部品が光りまくっています。
条件が整うとここまでメタル感が満載になるのかと、
逆に勉強になりました。




第四席 「のどかな昼下がり」 中村真理

4.jpg

 富士山と列車を狙う人が多いなか、
あえて野に咲く昼顔に
テーマを絞ったことが良かったです。
列車のボケ具合もちょうど良いですね。
ただしもっと低い位置から、
花も3〜4つほどに絞って撮れば、
もっと迫力も出ましたし上位になったことでしょう。




第五席  「静寂の時」 尾崎浩

5.jpg

 整備庫内のワンシーンですが、
ローキーでまとめているため
蒸気機関車の質感が良く伝わってきます。
ポイントは、
人の顔の輪郭がハイライト部にあるということです。
これがシャドー部にあると背景と重なってしまい、
顔が全く目立たなくなってしまいます。
構図のバランスも良く、
シンプルながらまとまった作品だと思います。




第六席  「きしゃがきたよ」 米沢朋英

6.jpg

 チビッコやお母さんのしぐさが抜群で
とても微笑ましいカットですね。
そのなかで一番右の緑の服の子はポーズがないので、
提出のときにトリミングするべきでした。
あとはしゃがんで子ども目線で撮れば、
チビッコとの距離も縮まり、
なお良くなったことでしょう。
また用紙選びからプリントもとてもきれいだったのは
特筆すべきことでした。



posted by CPCれいるうぇいず at 14:29| 日記

2017年05月25日

第31回例会(3/18実施)入席作品【テーマ:1/8000秒】


テーマ : 1/8000

総評 山ア 友也


テーマが具体的なだけに、
その設定で撮影しただけではなく、
効果がでていないと意味がありません。
そこでみなさんが思いついたのが
「水」 でした。
しかし利用方法、
表現方法で差がつきました。
今回は入賞作品と
そうでない作品との差が大きかった分、
入賞作品同士では
レベルが拮抗し、
選別するのに苦労しました。




第一席 「ホームでのひととき」 福田 光昭

審査用_福田光昭_ホームでのひととき.jpg

まるでガラス細工のような
オブジェのなかに、
さりげなく電車が写っている
心憎い作品です。
しばらく考えないと
分からない面もありますが、
実は高速シャッターの特色が
見事に表現でき、
力強さも感じます。
ISO感度をもっと上げて
露出アンダーを防げば
完璧でしたが・・・




第二席 「のんびりですが」 佐藤 理

審査用_佐藤理_のんびりですが.jpg

水をハイスピードで撮影すると、
ごらんのように
玉になって写ります。
そのバックにタイミング良く
新幹線が顔をのぞかせています。
実際にこの区間では
速度は遅いのですが、
“新幹線=速い”
というイメージがあるので、
水とともに高速シャッターで
撮ったのだという
印象が強く感じられます。
ビルに反射した太陽光も
絶好の位置で、
大変素晴らしい一枚です。




第三席 「明日へ向かって!」 西住 美穂

審査用_西住美穂_明日へ向かって!.jpg

走行中の列車の窓から
トラス橋越しに景色を撮影しています。
ただそれだけの写真に見えますが、
トラスは目まぐるしく次々と流れていくので、
このように写すには
ハイスピードシャッターが必須です。
ただ構図的に中途半端で、
シンメトリーにするのか
あおるのか
決めた方が良かったですね。




第四席 「雨跡」 藤井 修

審査用_藤井修_雨跡.jpg

降りしきる雨のなかを
疾走する迫力が
ひしひしと伝わってきます。
ここまで飛沫が写るくらいですから、
かなりの豪雨だったと思います。
また車体を流れる水痕が
水平に近くなっていることからも
列車の速さが表現され、
その物体を止めて
撮影できていることからも
かなり速いシャッター速度を
使用していることが分かります。




第五席 「飛水玉」 堀内 敦彦

審査用_堀内敦彦_飛水玉.jpg

水しぶきを画面全体に
写し込んだことで、
迫力とシャッタースピードの速さが
表現できています。
ただこのご時世、
ISO感度を上げて
被写界深度をもっと稼ぐべきでした。
あと列車は画面右から出て
左が先頭部という構図の方が
バランス良かったですね。




第六席 「余寒の宵」 山内真弓

審査用_山内真弓_余寒の宵.jpg

夕日と列車を
左右に配置して
線路に正対した、
ある意味完璧な構図です。
列車をこの位置で止めるのは、
高速連写したまぐれな結果
かも知れませんが
素晴らしいですね。
また車両の前面に
太陽が反射したのも
アクセントとなって
効果的でしたね。




次点(順不同)

中村 真理  駒崎 洋介
固山 敏行  森元 容梨子

posted by CPCれいるうぇいず at 22:29| 日記